四番虫だより No.2

ゴキブリ

性ホルモン構造を解明 効率的駆除法開発に道

 チャバネゴキブリの雌が分泌する性フェロモンの構造を、米コーネル大の野島聡・元博士研究員 (現・信越化学工業主任技術員)らが解明し、18日発行の米科学誌「サイエンス」に発表した。これ を人工的に合成し、ごく微量で雄を引き寄せることにも成功した。ゴキブリの効率的な駆除に応用 できるという。
 チャバネゴキブリの性フェロモンの存在は93年に確かめられたが、化学的に 不安定なため解明が進まなかった。野島さんらはまず、1万5000匹分の雌のフェロモン分泌線から抽出物を取り出した。雄の触角を検出器代わりに使って、抽出物の中から性フェロモンを選び出し、 市販の分析器を高精度に改良した装置で性フェロモンを壊さずに精製した。
最終的に5マイクログラムを精製し、構造も特定した。
 性フェロモンは炭素・水素からなり、チャバネゴキブリの学名から
「ブラテラキノン」と命名した。人工的に合成したブラテラキノンは
室内実験で0.1マイクログラム、野外でも1ミリグラム以下で雄を
集めることができた。
 これを使って集めて、殺虫剤を散布すると、効率的に駆除できる。
野島さんは「居場所を特定せず定期的に殺虫剤をまく方法に比べると
コストが安く、健康や環境への影響が少ない。ゴキブリに薬剤耐性が
出来にくいのも利点だ」という。

- ペスト -
(衛生生物)
●家庭で見られる虫(1) 〜カツオブシムシ●
 衣替えのシーズン。タンスの中を開け、以前着ていた服を手に取ると・・・「ギャ!袖のところに穴が〜!!」このような経験がある方は少なくないと思います。
この様な被害をもたらす害虫の(某衣類用防虫剤のCMに登場していた事もあります。)名前は「カツオブシムシ」といい、乾燥・温度差・殺虫剤に比較的強く、衣類や乾燥食品を食害します。防虫対策としては、食害するのは幼虫のみですが春から秋にかけて出没する成虫が屋内に侵入し、産卵しない様気をつけたり、(白い洗濯物に花と間違えてはりついている事もあります。)また、汚れのある衣類が特に食害されやすいので、洗濯・クリーニングで衣類を綺麗に保つことを心掛ける事も予防となります。市販の防虫剤は期限切れに気をつけて使用しましょう。
 大事な衣類、虫食いの穴は開けたくないですね・・。
カツオブシムシ成虫

カツオブシムシ幼虫
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イメージキャラクター シバンムシの柴田君(♂)